岡本　努

人的資本経営

　笛吹けど踊らず

外部環境・経営・組織・個人のダイナミクス

山﨑京子

人的資本イノベーション株式会社

代表取締役

JSHRM執行役員

立教大学大学院

ビジネスデザイン研究科

特任教授

JSHRM理事長

「人的資本経営」の旗印のもと、経営戦略・事業戦略の実現に向けて、人的資本の価値創出力を高めるための動きが加速しつつあります。

しかしながら、真の意味で人的資本の価値創出力を高めるためには、通り一遍の人事施策を講じるだけでは未実現に終わってしまうことが​ほとんどです。

それは、なぜか。価値創出力を高めるために、組織も、個人も、チャレンジしない方が心理的安全性が保たれることはもちろん、既存業​務・事業に、これまで通りのやり方で従事することが、実は一番得をするからです。本来的には、組織の人的資本が進化・成長し、価値創​出力を高めるためには、組織と個人が有機的に連関し合い、ダイナミックに動いていくことが欠かせません。しかし実際には、個人どうし​がけん制し合い、遠慮し合うことで、変化に向けたチャレンジをすることを思い留まらせてしまうのです。また、組織は個人に対して変化​を後回しにすることをせまり、既存事業や既存の業務をこなすことを優先させるケースが多くなります。このような、個人としても、組織​としても、変化・成長・進化に向けたブレーキがなぜかかってしまうのか。このメカニズムをしっかりと理解することが、人的資本経営の​成功の秘訣です。

このセミナーでは、多くの企業が直面している典型的な変革の壁をケースとして取りあげ、 そのメカニズムを組織・個人・経営・外部環境​といった多面的な観点から、実務と学術的研究（特に組織行動論、人的資源管理論）を組み合わせてときほぐずことにチャレンジします。

講師は、25年に及ぶ日本企業のコンサルティング経験を有する岡本氏と、自著「個人と組織 不適合のダイナミクス～適合と不適合が牽引​する外部環境適応～」にて国際戦略経営研究学会学会賞（著書部門）を受賞した、人事実務経験もある山﨑氏のお二人です。

これまで人的資本経営の実践、変革に向けた諸施策の実行を推進しているにも関わらず、なぜかうまくいかない、すぐに変革の動きが止ま​ってしまうことにお悩みの人事責任者はもちろん、それをリードする部長、実務担当者におすすめの内容となっています。どのようにして​貴社の課題を解決し、人的資本経営を真の成功へと導くか、このセミナーを通してともに考えてみませんか？